君の155センチ
3限も終わりサッカー部で昼飯を食べることになった。
同じクラスにサッカー部は5人。

「席借りていい?」

後ろの名前の分からない女の子に声をかけた。
え?という表情を浮かべた後顔をすぐに下に向けてしまった。

「あ、はい」

俺の第一印象が悪いのかそれとも話しかけられたくなかったのか素っ気なく返された。

少し肩にかかる髪の毛が太陽の光で茶色く見えた。
会話を続けようと話しかけるもやっぱり返事は素っ気なくどこか気になった。

「授業中、俺が寝てたら起こしてね」

少し覗き込みながらそんな冗談を言った俺に彼女は小さく頷き席を立った。

多分身長は俺と同じくらいだった。
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