こんなにも愛しているのに〜それから
「心配しないでくださいね。
私、専務とのこと誰にも言っていないですし、
言うつもりもありません。
親しい人とか
友人とかいませんしね。
社長に妊娠したことを言って、
慰謝料をたっぷりともらって
どこかへ行きます。
この子と二人で生きていきます。」
なぜか自信に満ちあふれた顔をした
彼女が言った。
「人を心に秘めて思っているうちが、
幸せですね。
現実になっちゃうと、
そんなに幸せじゃないというか。
自分が自分を嫌うような生活を
しているくせに
幸せそうな人を見ていると
その人の幸せを、壊したくなってしまう。
奥さんを壊したくなってしまったんです。」
則文の妻というだけで
こんなにも嫌われている。
西澤くんの奥さんが気に入らなかった
私のように。
彼女は私と一緒。
私たちは醜い。
「でも
こうやって私のことを
何とも思っていないどころか
嫌っている人、
キスさえしてくれない人、
本当に
そこの最低野郎にこれ以上関わり持つのは
やめます。
私も最低な人間ですけどね。
専務も気をつけてくださいね。
私みたいな人間、
男も女も含めてその辺に
たくさんいますよ。
奥さんに尻拭いを頼むくらいだったら、
手を出さないことです。
奥様も、ご主人を大事にしないと
幸せなんて、
あっという間に逃げていっちゃいます。
専務、、、
ちょとだけ
夢が叶えられて幸せでした。」
なぜか
彼女からお説教じみたことを言われ、
それから
言いたいことだけ言って立ち去ろうとした
彼女を、隣室の弁護士が呼び止めて、
書類作成をするから待ってくれと声をかけた。
彼女もそうだろうが
私たちはもうこれ以上同席するのは
たくさんだったので
最終合意を手早く導き出して
本当に、
別れた。
もう
会わない。
私も、
私の醜い私ともお別れをしよう。
私、専務とのこと誰にも言っていないですし、
言うつもりもありません。
親しい人とか
友人とかいませんしね。
社長に妊娠したことを言って、
慰謝料をたっぷりともらって
どこかへ行きます。
この子と二人で生きていきます。」
なぜか自信に満ちあふれた顔をした
彼女が言った。
「人を心に秘めて思っているうちが、
幸せですね。
現実になっちゃうと、
そんなに幸せじゃないというか。
自分が自分を嫌うような生活を
しているくせに
幸せそうな人を見ていると
その人の幸せを、壊したくなってしまう。
奥さんを壊したくなってしまったんです。」
則文の妻というだけで
こんなにも嫌われている。
西澤くんの奥さんが気に入らなかった
私のように。
彼女は私と一緒。
私たちは醜い。
「でも
こうやって私のことを
何とも思っていないどころか
嫌っている人、
キスさえしてくれない人、
本当に
そこの最低野郎にこれ以上関わり持つのは
やめます。
私も最低な人間ですけどね。
専務も気をつけてくださいね。
私みたいな人間、
男も女も含めてその辺に
たくさんいますよ。
奥さんに尻拭いを頼むくらいだったら、
手を出さないことです。
奥様も、ご主人を大事にしないと
幸せなんて、
あっという間に逃げていっちゃいます。
専務、、、
ちょとだけ
夢が叶えられて幸せでした。」
なぜか
彼女からお説教じみたことを言われ、
それから
言いたいことだけ言って立ち去ろうとした
彼女を、隣室の弁護士が呼び止めて、
書類作成をするから待ってくれと声をかけた。
彼女もそうだろうが
私たちはもうこれ以上同席するのは
たくさんだったので
最終合意を手早く導き出して
本当に、
別れた。
もう
会わない。
私も、
私の醜い私ともお別れをしよう。