いきなり婚─目覚めたら人の妻?!─
同居の始まり
翌朝、引っ越し業者がやって来てテキパキと荷物を運び出し、部屋の中はあっという間に空っぽになった。
私は掃除をしてくれるスタッフに飲み物を差し入れ、航太の荷物を詰め込んだ段ボール箱を玄関の外に放り出した。
『この荷物はあとで取りに来る人がいるので、そのままにしておいてください』とお願いして、タクシーで今日からの住まいとなる創さんのマンションへ向かう。
タクシーを降りてマンションを見上げた私は、思わず大きく息を飲んだ。
ここへ来るのは一夜を共にした夜以来だし、翌朝は逃げるように飛び出したから気にもとめなかったけど、なんて立派なマンションなんだ……!
こんな高そうなマンションに住めるなんて、部長ともなるとそれだけ高収入っていうこと?
本当に私なんぞがここに住んでいいのだろうか。
……いや、でも私は創さんの妻なんだから、その権利はある……よね?
そんなことを考えながら、創さんからもらった鍵をパネルに挿して、おそるおそるオートロックを解除した。
今日からここに住むんだから、これくらいのことでいちいちビビっていてはいけない。
早く慣れる努力をしよう。
私は掃除をしてくれるスタッフに飲み物を差し入れ、航太の荷物を詰め込んだ段ボール箱を玄関の外に放り出した。
『この荷物はあとで取りに来る人がいるので、そのままにしておいてください』とお願いして、タクシーで今日からの住まいとなる創さんのマンションへ向かう。
タクシーを降りてマンションを見上げた私は、思わず大きく息を飲んだ。
ここへ来るのは一夜を共にした夜以来だし、翌朝は逃げるように飛び出したから気にもとめなかったけど、なんて立派なマンションなんだ……!
こんな高そうなマンションに住めるなんて、部長ともなるとそれだけ高収入っていうこと?
本当に私なんぞがここに住んでいいのだろうか。
……いや、でも私は創さんの妻なんだから、その権利はある……よね?
そんなことを考えながら、創さんからもらった鍵をパネルに挿して、おそるおそるオートロックを解除した。
今日からここに住むんだから、これくらいのことでいちいちビビっていてはいけない。
早く慣れる努力をしよう。