いきなり婚─目覚めたら人の妻?!─
4人とも腕組みをして、渋い顔で黙り込んだ。
沈黙が重くて、息苦しささえ感じる。
航太に東さんと関係があったことを証言してもらうには、私が航太とまだ別れていないうちに創さんと結婚したことを話さなければいけないし、航太にとってはなんの得にもならないことだから、簡単に引き受けてくれるとは思えない。
やっぱり優花と荒木さんに目撃証言をしてもらうしかないのかな。
だけどそれだって証拠なんか何ひとつないから、東さんがシラを切ればそこで話は終わってしまう。
どうすればいいのかと頭をフル回転させていると、未来さんが勢いよく立ち上がり、大きな音をたてて手を叩いた。
眉間にシワを寄せながらうつむいていた私たちは、ビクッと肩を震わせて未来さんの顔を見上げる。
「ねぇ、ちょっと休憩しよう!」
未来さんはキッチンに向かい、戸棚の引き出しから取り出した箱を持って戻ってきた。
「これ、一人でゆっくり食べようと思って買ったんだけど、今日は特別に、みんなにも食べさせてあげる!」
未来さんが開いた箱の中には、色とりどりのきれいなチョコが並んでいた。
沈黙が重くて、息苦しささえ感じる。
航太に東さんと関係があったことを証言してもらうには、私が航太とまだ別れていないうちに創さんと結婚したことを話さなければいけないし、航太にとってはなんの得にもならないことだから、簡単に引き受けてくれるとは思えない。
やっぱり優花と荒木さんに目撃証言をしてもらうしかないのかな。
だけどそれだって証拠なんか何ひとつないから、東さんがシラを切ればそこで話は終わってしまう。
どうすればいいのかと頭をフル回転させていると、未来さんが勢いよく立ち上がり、大きな音をたてて手を叩いた。
眉間にシワを寄せながらうつむいていた私たちは、ビクッと肩を震わせて未来さんの顔を見上げる。
「ねぇ、ちょっと休憩しよう!」
未来さんはキッチンに向かい、戸棚の引き出しから取り出した箱を持って戻ってきた。
「これ、一人でゆっくり食べようと思って買ったんだけど、今日は特別に、みんなにも食べさせてあげる!」
未来さんが開いた箱の中には、色とりどりのきれいなチョコが並んでいた。