キミに伝えたい愛がある。
翌朝。


ゴールデンウィーク明けで皆の顔が死んだ魚のようだった。


目は虚ろ、口はぱっかーんで黒板に向かって座っている。



「ちーちゃん、おはよ!昨日はありがとね。すっごく楽しかった!今日からまた練習頑張ろうね」


「うん。で、あのさ...」


「あっ!陸、おはよ!数学の宿題やった?ウチさギリギリ昨日終わらせたんだよね~」



めぐちゃんがりっくんに必死に話しかける。


でもりっくんは魂がどっかに抜けたかのようにぼーっとしている。



「ちょっと陸、聞いてる?!」


「聞いてる。数学の宿題はとっくに終わってる。誰かさんとは大違いで俺は優秀だから」


「なによ!ウチのことバカにしてんの?!こー見えてもウチは吹奏楽部ではコンミス、英語ペラペラの才色兼備のお嬢様だからね!」


「朝から自慢話かよ。勘弁して」


「勘弁しない!納得するまでいい続ける!」


「あっそ。勝手にして」


「陸のお望み通り、勝手にさせてもらう」



ひたすらしゃべり続ける2人。


離れ小島から私は2人を見つめるだけ。


幼い頃から感じていた。


私は2人に恩恵を受けているただの雑草なのだと。


太陽が無いと生きられない。


太陽がある時は元気で、なくなるとしおれる。


そんな価値のない人間なんだ。


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