キミに伝えたい愛がある。
複雑な感情を抱えたまま日々は過ぎた。


朝練、昼練、放課後練習を一生懸命こなすことで、心のモヤモヤを払っていた。


しかし、モヤモヤは次第に増幅していった。



「ホルンファースト、そこもう1回!」


「違う!そこはもっと音符に忠実になって!独りよがりにならない!」


「だから違うって!何回言ったら分かるんだ!1回抜けて練習して来なさい!」



などと罵声が襲ってきた。


その度に唇を噛んで怒りや悔しさに耐えていた。


皆が合奏しているのに、1人だけ教室で練習しているのを見られると恥ずかしかったけど、自分がやると決めたのだから、やるしかなかった。


技術が無いなら、根性で乗り越えるしかない。


そう思っていたのだが、そうもいかない事態が起こった。


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