キミに伝えたい愛がある。
お風呂から上がり、部屋に戻ると、ちょうどスマホが鳴った。



"ちーちゃん、今日は会えなくてごめんね。


誕生日プレゼントはおばあちゃんに渡したけど、受け取ってくれたかな?


喜んでくれるといいなあ。


お盆休み開けたら練習再開!


その時に会おう!


改めてハッピーバースデー!!"



このメッセージが本心で書かれたものかそうでないかは分からない。


めぐちゃんが私を本当はどう思っているのか聞きたいけど聞く勇気もない。


微妙な関係を続けたまま、私たちは今後も過ごして行くしかないのだろうか。


りっくんからのメッセージも待ってみたけど、私の誕生日が終わるまでに何も来なかった。


きっと怒ったんだろう。


仕方ない。


私が嫌われた方が上手く行くんだから、しょうがないんだ。


もう、戻れないんだ...。


8月10日は夏の夜風と共に過ぎていった。



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