副社長の歪んだ求愛 〜契約婚約者の役、返上させてください〜
姿を消そうとした美鈴。
今会わなければ、美鈴は永遠に僕の前から消えてしまうと思った。

ひどいことをしてしまったけれど、それでも美鈴に手を伸ばしたかった。
本当の想いを伝えたかった。
一生に一度ぐらい、情けない姿を晒してもいいと思った。

今度こそ間違えたくない。
自分の全てで、美鈴をつなぎとめたかった。



そんな僕の想いを、美鈴ば受け止めてくれた。

契約でもなんでもなく、ただ好きだというまっすぐな気持ちで美鈴を抱きしめられた時、一生彼女を守っていくと誓った。




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