白い便箋を太陽に翳してみれば・・
蓮は、あたしにはもったいなさすぎるから・・。
いつか蓮に、素敵な人が現れますように。
あたしは、そう願った。


今日は、土曜日。
久しぶりに美香とお買い物。
今はファミレスでご飯を食べている。

あたしは、今まであった出来事を美香に話した。
「花恵は後悔してないんだよね?」
それは、あたしが蓮を振ったこと・・。
「うん。してないよ」
「そっか・・。花恵がそれでいいならあたしは何も言わないよ」
「あたしよりも比べものにならないくらいの良い人を見つけて、蓮には幸せになってほしいんだ」
「でもあたしは、花恵にも幸せになってほしいよ?」
「あははっ。ありがと」
「じゃーあたしが祈っててあげる!いつか花恵に素敵な人が現れますように!って」
そう言って優しく微笑んだ美香。
「それじゃーあたしも!」

どうして美香といると、こんなに温かい気持ちになるんだろう・・。
あたしは、それがただただ嬉しかったんだ。
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