白い便箋を太陽に翳してみれば・・
8 3年後

「いらっしゃいませ」

「あのーすみません。このデニムの服ってどこにありますか?」
「こちらの商品になります」

あたしは、東京に上京してアパレル定員で働くようになっていた。
とりあえずお金貯めないと・・。
月に一度、親から仕送りが送られてくるけど、いつまでも親に頼りっぱなしなのもよくないしね。

美香はというと、大学で先生になるために一生懸命勉強している。
美香は、学生寮に入っているから毎日は会えないけど、美香の寮からあたしのアパートまで歩いて約10分くらいのところにある。

大学1年生の美香は、とにかく忙しいみたいで中々会えない。
あたしもお店の仕事でバタバタしていて、お互いどっこいどっこい。
でも、毎日美香とはメールとか電話してるから、そんなに寂しくない・・かな。
いや・・でも、やっぱり寂しいかも・・。

由美も地元で頑張っていて、たまに電話したりしている。
蓮は、大学で彼女が出来て、今はその子と楽しくやっているみたい。
そして、散々お世話になった有理とカズキ。

有理は、地元の会社に就職して働いている。
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