白い便箋を太陽に翳してみれば・・
あぁ・・俺ってほんとにバカなんだな・・。
こんなに大切に想ってくれている人がいんのに、どうしてちゃんと信じてあげられなかったんだろう・・。

向き合おうとしなかったんだろう。

「花恵・・今までごめんな・・。寂しい思いさせて。ほんとにごめん」

そして俺は、花恵を抱きしめてたんだ。
俺はそこで、花恵に全てを打ち明けた。

「今まで辛かったね・・流星」
「そんなの花恵もだろ?ほんとに・・ごめんじゃ済まねぇーよな・・」
「ううん。またこうやってもう一度流星に会えたから、あたしはそれだけでじゅうぶんだよ・・」
「花恵は強くなったな・・。今の俺・・すっげーだせぇーな・・」

本当に花恵は強くなったと思う。
そんな花恵が、すげーなって思う。

「そんなことないよ!流星は世界で一番かっこいんだから!」

俺は、溜まらず花恵にキスをした。
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