白い便箋を太陽に翳してみれば・・
「これからは、ずっと一緒に居られるな・・」
「うん」

そんな時だった。

カチャン・・

「「あっ」」

いつの間にか、俺達が付けていた指輪が重なって音が響いた。
俺達は、自然とその指輪を上にかざす。
昔と変わらず、キラキラ光る二つの指輪。
そして指輪には、俺達の名前が刻まれている。

「まさか花恵も指輪持っていてくれていたなんてな・・」

まぁ俺は、捨てるなんてさらさら考えなかったけど、花恵がまだ持っていたなんて想像もしていなかった。

「本当はね捨てようか迷ってたんだ・・。だけど、どうしても捨てられなかったの。いつかあたしが大人になった時、こんな瞬間もあったねって笑って言えるように想い出として残しておきたかったんだ」
「そうだったんだな」
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