溺愛ホリック
元から人付き合いが苦手と言っていた柚子。
俺のせいで尚更友達できにくくなったろーな。
「柚子ちゃんナイトは助けに行かないの?」
「行かねぇよ」
「うわぁちっぽけな愛」
「お前に言われると思わなかった」
お前らの恋愛の方がよっぽどちっぽけだろ。
柚子との出会いはバイト中だった。
下見ながらなんか話してて、梓に用があると言っていた。
梓の妹にしては、暗くて頼んねぇ感じのやつ。
それからちょくちょく見かけるようになって、何度か会話も交わした。
『何組?』
『·····3組』
『ふーん』
『小田桐、くんは?』
『5組。·····豹でいい』
『豹、くん』
ほんのり赤くなった頬がリンゴみたいで。
柚子なのに、リンゴ。
俺にもその赤いのが伝染った。
俺のせいで尚更友達できにくくなったろーな。
「柚子ちゃんナイトは助けに行かないの?」
「行かねぇよ」
「うわぁちっぽけな愛」
「お前に言われると思わなかった」
お前らの恋愛の方がよっぽどちっぽけだろ。
柚子との出会いはバイト中だった。
下見ながらなんか話してて、梓に用があると言っていた。
梓の妹にしては、暗くて頼んねぇ感じのやつ。
それからちょくちょく見かけるようになって、何度か会話も交わした。
『何組?』
『·····3組』
『ふーん』
『小田桐、くんは?』
『5組。·····豹でいい』
『豹、くん』
ほんのり赤くなった頬がリンゴみたいで。
柚子なのに、リンゴ。
俺にもその赤いのが伝染った。