溺愛ホリック
だからこの朝の時間はとても大事で。



必ず2人でベッドで寝るってことを約束した。



はずなのに·····。



サークルをお互いバラバラのに入って。



4月は新入生歓迎会という名の集まりがあったもんだから·····。



そのせいで、家に帰るのが遅くなるのもしばしば·····。



なるべくお互いメッセージのやりとりをして、今何してるか把握しようとはしてるけど·····。



盛り上がってると忘れることもあって。



気をつけてたはずなのに、今回は俺が忘れた·····。



帰宅すると、俺の帰りを待ってくれてたのか、ソファで寝落ちした柚子の姿があって。



罪悪感·····。



すぐに柚子を抱えてベッドまで連れていく。



その間にうっすらと目を開けた柚子はぽそりと呟いて寝ぼけ眼·····。



「遅かったね·····」

「悪ぃ·····。連絡し忘れた」

「心配した·····」

「ごめんな」



安心して欲しくて、おでこにキスを1つ落とす·····。

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