溺愛ホリック
柚子のことも大事だけど、今の俺は信頼作りも大事で·····。



集まりには積極的に行きたいし·····。



同時に柚子との時間も大切にしたいと思う····。



抱えるジレンマは大きすぎた。



とうとうやらかした俺·····。



どうやら先輩に酒を飲まされ朝まで泥酔したらしく·····。



頭痛と共に目が覚めた時には、既に6時を越えていた·····。



ガンガンする頭を気にしながら急いで帰ったマイホーム。



静かに入った玄関の向こう。



寝室を覗いても柚子の姿はなくて·····。



更に進んで、リビングの扉を開けると。



真ん中にあるテーブルに向かって座る柚子がいた·····。



手に握られてるのはケータイ·····。



とりあえず謝らないとと、柚子の背中に謝罪の言葉を伝えた·····。



「柚子、ごめん。ほんっとごめん!」

「ひょーくん·····?」

「ただいま·····」

「豹くん·····!」



ガバッと柚子に抱きつかれて、自分がどれだけ心配させたのかを実感·····。

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