溺愛ホリック
勢いよく私の胸に飛び込んできた千賀くんを受け止めてギューッ!!



キスしたらもっと疲れ吹っ飛ぶんだって。



そんなこと言われたらしてあげなくちゃです!



千賀くんチュー!!



「ウミちゃん。パパに認めてもらったら、すぐ結婚しようね」

「へっ!?す、すぐですか?」

「うん。僕もう待てないよ〜。早く指輪もあげたいから、弱音吐いても頑張るからね」

「お仕事·····大変ですか?」

「うーん·····。教育係の柘植〈ツゲ〉さんが、ちょーっと厄介かなぁ」

「どんな人ですか?」

「能面カタブツ独身男·····」



柘植さんの印象悪すぎです·····。



次の日も帰ってくるなり、千賀くんの口から出てくるのは柘植さんのことばかりで。



連日バトっているそうです·····。



「ほとんどがデスクワークなんだけど、横からグチグチうるさいんだよほんとに」

「そっか·····」

「できてもちっとも褒めてくれないし〜」

「千賀くんはとっても頑張ってますっ!」

「ウミちゃんだけだよ褒めてくれるの〜。好き!」



ちゅってしてくれる千賀くんには、もはや褒めるところしかないです·····。



頑張る千賀くんをそばでずっと支えていくからねっ!



柘植さんなんかに負けないでっ!



私も大好きだよ、千賀くんっ!

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