溺愛ホリック
《千賀》



サラリーマンなんて、縁もゆかりも無い職種だと思っていた僕が、今まさにサラリーマンをやっている。



それもこれもウミちゃんとの将来のため·····。



柘植さんにトゲのあること言われたって今は我慢·····。



耐えて耐えれば、明るい未来が待っているはずっ!



「にしても合わねぇな」

「·····なにが」

「スーツ」

「ウミちゃんにも言われた·····。僕ってなんでも似合う男のはずなのに·····」

「ははっ。ねーな」



相変わらずバッサリ切るのがお得意な暁が地方から帰省してきた。



なぜ僕の家にいるかはさておき、元気そうじゃん?



絶賛遠距離恋愛中の暁は、この後芹と会う約束があるらしい。



豹も元気かな〜。



「前に連絡した時は、山下と仲良くやってるっぽかったけど」

「みんななんだかんだやってるね」

「大人しくなったのはお前だけだな。髪色も似合わねぇのなんの」

「気にしてるんだから触れないでよ·····」



少しでもお父さんに認めて欲しくて派手髪もやめた·····。

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