溺愛ホリック
同時に、ウミちゃんの力強い言葉が響いた。



「パパ。私、赤ちゃんができたの。もちろん、千賀くんとの赤ちゃん。結婚したいの」



彼女に言わせる僕って·····。



せっかく用意したセリフは、ほとんどウミちゃんに取られちゃったけど·····。



男として彼氏として、言わなきゃいけない言葉はあるから。



「潤美さんを僕にください。一生かけて幸せにします。必ずです」



深くお辞儀をした。



反対されるってわかってる。



それでも、何度も何度も頭を下げるから。



許しをもらうまで、何度も。



その後、ウミちゃんも一緒に頭を下げてくれて·····。



ただ僕たちは、お父さんの言葉を待ったんだ。



「頭を上げなさい。2人とも」

「·····はい」

「一条くん·····いや、千賀くん」

「·····はいっ」

「言っとくがな、まだ認めたわけじゃない。まだまだ君は半人前だ」

「そう·····ですね」

「潤美を嫁にやるつもりはまだなかった。まぁしかし、潤美の選んだやつだ·····初めから信じとらんわけがない」

「えっ·····?」

「私の会社で働けと言ったのも、いずれは跡を継いで欲しいと思ったからだ」



僕、泣きそうですよ、お父さん·····。

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