溺愛ホリック
生理が来てないから不安と心配はあったらしいウミちゃん。



僕も僕で、ぼんやり思う節はあって·····。



アルコールなんて入れるもんじゃないって思った·····。



ウミちゃんはどうかわからないけど、僕は産んで欲しいって思う。



お父さんは許してくれるのだろうか·····。



「嬉しいことなんだけど、少し複雑·····」

「産んでも·····いい?」

「·····え?」

「私は千賀くんとの赤ちゃんができて嬉しいよ、とっても。パパ·····のことだよね?」

「·····そうだね」



僕は社会人だけど、ウミちゃんはまだ学生。



学生結婚を許すお父さんには到底見えず·····。



反対されても押し切っていくしかないと心に決めたその日の夕方。



戦場にやって来た·····。



忙しいからと社長室に呼ばれた僕たちは、手を握ってその重い扉を開けた·····。



「なんだ」

「折り入ってお話が·····」



重圧に負けそうになった時、左手に重なったウミちゃんの手に強く握りしめられる。

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