溺愛ホリック
って、な!



お、お腹に豹くんの腕が·····!



「も、もう大丈夫だから·····!」

「あ?あー、悪ぃ」



パッと離れた豹くんの腕·····。



逞しすぎる·····。



片手で私のこと抱えられるのか·····。



なんて不謹慎にもドキドキが止まない。



「ちゃんと前見ろよな」

「はい·····」

「悩み?」

「えっ?」

「考え込みすぎてっとハゲるぞ」



心配してくれてる·····。



髪の毛わしゃわしゃされてキュン·····。



豹くんの隣を、守りたい。



そう強く思った瞬間だった。



私も豹くんの彼女ですって、胸張って言えるように。



「豹くん、私、強くなるからね」

「は?なに?」



そう口にして、心に誓った。

< 48 / 178 >

この作品をシェア

pagetop