溺愛ホリック
そんな気持ちを込めて頭をポンポンと撫でた。



それからすぐに先生が集まって来て謝罪。



廊下に出れば、女子が騒ぎまくり。



うっせぇよ·····。



溜まり場に戻れば、暁が馬鹿にしてきた。



「山下柚子は、小田桐豹の彼女だから!」

「まじ黙れ」

「豹ちゃん女々しい〜」

「ブッ殺す·····」

「山下、後ろでゆでだこだけど大丈夫?」



後ろを振り返ればリンゴ顔の柚子がいて。



こういうのに免疫のない柚子が可愛すぎた。



あーやりすぎ?



まぁ、俺的には満足なんだよね。



「湯気出そう」

「豹くんのせいだよ·····」

「悪かった。責任取る」

「へっ?せき、にん?」

「柚子のこと一生守るし。大事にする」



これ、本気。



後ろから、『公開プロポーズかよ』って声が聞こえても無視。



今この空間は、俺と柚子だけ。

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