溺愛ホリック
《暁》



物心ついた時には、もうすでに叔父さんに連れられて現場を見に行ったり。



オフィスにお邪魔して仕事風景を見たり。



少し独特なデザインの建物を見ると心が躍った。



完全に叔父さんの影響で、建築家志望になった俺は、叔父さんの通っていた大学を目指すことに決めた。



って、前の俺なら他のことを何も考えずそうすんなり決めてたけど。



今は芹がいる·····。



4年は確実に離れることになるし、芹がそれを我慢できるのか。



行くことに最初は反対してたけど、思い直したのか今は賛成してくれた芹。



若干寂しいなんて思った俺だけど、芹の気持ちを大事にしたいと思った。



「デートもろくにしてやれないけど、わかってくれるよな?」

「毎日部屋行く。それで許す」

「勉強してっと思う·····」

「邪魔しなきゃいいんでしょ?」

「そうなんだけど·····」

「安心して。くっついてるだけにしとく」



え、俺が集中できねぇよそれ·····。

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