青い光

__放課後になり、4人で駅前のファミレスへと向かった。

3人は、道行く人がみんな振り返るくらい美人で私なんかここにいていいのかなとどうしてもネガティブな感情が沸いてくる。ため息をひとつこぼすと、「大丈夫?」と心配してくれる理沙がいるからなんとか頑張ろうとは思う。

ファミレスに着くと、甘い顔立ちをした恐らく幹事であろう男の子が席を案内してくれた。

「こんにちは、少し遅れちゃいました!ごめんなさい!でも、可愛い子連れてきたから許してね!」

理沙は場を盛り上げると、ドリンクバーを4つ頼んで皆席に着いた。

「じゃあまず、自己紹介からいきます!俺は幹事の斎藤翔馬です。翔ちゃんとかなんでも好きなように呼んでな!」

「俺は、サッカー部で主将してます水島颯斗でーす!」

「俺は下川 輝!面白い話とかめっちゃ好きやから、今日はいろいろ聞かせてな!」

これで全員かな?あ、もう1人は部活が長引いてるみたい。

「じゃあ次、女子いきまーす!まず、私は金本理沙です!優しくて面白い彼氏募集中でーす!」

「私は鈴木ほなみって言います!アニメとか漫画とか大好きです!よろしくね!」

「本多夏樹です。バスケ部で一応キャプテンしてます。なっちゃんってみんなに呼ばれてます。よろしく!」

男子の目が輝きすぎ!そりゃこんなけ美人揃いじゃね…!

って、次私か…………。

「あ、あの…私は……っかの!」

か、噛んだ……。ああ、これだ。この空気。嫌だなあ。

すると翔馬くんがクスクス笑いながら、「緊張してるのかな?可愛いね、ほら続けて?」と優しくフォローをしてくれたおかげでなんとか続けられた。

いよいよ合コンはスタートした。私の前には誰も座ってなくて、私の隣の理沙の前には輝くん、その隣のなっちゃんの前に颯斗くん、その隣のほなみの前には翔くんが座ってる。

席にホッとしていたのもつかの間…。

「そーいえば、ひなっちさ、今日イケメンの夢見たんだよ!!」

私の話を理沙が持ちかける。やめてよー!という視線を送ると、理沙はニヤニヤしながら続けた。

「それも1回じゃなくて何回もその人の夢みるらしくてさ!すごくなーい?」

「へえ、それはすごい事だね!どんな人なの?」

げっ……話振られた………。

「え、えっと…切れ長の瞳に薄い唇。それから、高身長でスラッとした体型です…。」

「ふーん、日菜ちゃんそーいうのがタイプなんだ!じゃあもうすぐ来るから楽しみに待っときなよ〜!」
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