悔しいけど好き

「あ~確かに、最近寝不足だったから眠たかったし、営業下ろされて自棄になってたからとにかく眠りたかったな…」

「お前ほんとに寝るどころか死にそうで目が離せないんだよ」

あさっての方向を向いて寝たくてしょうがなかったなと思ってると心配そうな声がして神城を見ると真剣な顔で見つめてくるからつい目が泳ぎそわそわして挙動不審になる。

「あ、いや…ほんとに死ぬとか、ないから…」

「お前なあ…普段のお前の様子を思い出してみろ!周りの人間誰が聞いてもあんな事お前が言ったら死ぬかもって思うぞ!」

「は?何で!?」

「……まさかの無自覚……」

何で私が死ななきゃならんのだと首を傾げてると神城はあきれたように呟きガックリと項垂れる。

私そんなに死にそうに見えたのだろうか?

「まあ…いいや。お前がその気が無いならとりあえず安心だ」

何が安心なのさと思うけど、ホッとした顔をする神城に何も言えない。
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