悔しいけど好き
……

「合コン?行かねーよ。俺彼女いるって言っただろ。誘うなよ!」

「え~彼女いたっていいじゃん!お前出ると女子が喜ぶんだよ!」

「知るかよそんな事!」

「前は彼女いたって来たくせに」

「いいじゃん少しぐらい遊んだって」

「俺はもう彼女一筋なの!遊びは卒業!他当たれよ!」

「彼女って羽柴だろ?あんな気の強い女のどこが良いんだよ」

「そうそう、いつもガミガミ小煩いしお前とバトルしてるのは有名だし、よくやってるよ」

「おい、俺の彼女の悪口言うなよ!仕事をまじめにやってるだけだろ!家に帰れば凪は世界一可愛いんだ!料理もうまいし気が利くし優しいところもあるんだ、知らないだろ!お前らに分かってもらう気も無いけどな!」

「まあ、顔は可愛いよな、料理上手か、それはいいな」

「お前をそこまで虜にする女か、俄然羽柴に興味沸いたな。今度合コン誘うかな?」

「おい、殺されたくなかったら凪にちょっかい出すのはやめろよ?」

「こっ怖えーよ!神城!じょっ冗談だって!」



・・・・


一連の会話を思い掛けず聞いてしまった私は額を押えゆっくりとその場を後にする。
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