悔しいけど好き
連日の残業に、気の進まない神城への引継で仕事はたまりにたまり年度末の今日まで仕事を残してしまった。
家にまで持ち帰ってやっていたから睡眠不足で、泣いて気が抜けてしまったのか呆然としている私に神城が何やら言っているけどももう何も頭に入ってこない。
促されながら立ち上がり抱えられるように歩き出す。
もう、どうでもよかった。
何を言っても人事は覆らない。
今はとにかく寝たい。
何もかも忘れて永遠に眠りにつきたい。
そんな後ろ暗い思いをしているのを知ってか知らずか神城は私を抱えながらすたすた歩き何か質問をしてぼーっとしている私のカバンを弄っている。
右手で私を抱えながら鞄を持ち左手で何かを探している。
そういえばこいつ左利きだった。
そんなことをのんきに考えながら何かを掴んだらしい左手が鞄から出てくる前に私の意識はどこか遠くへ飛んで行った。
………
……
家にまで持ち帰ってやっていたから睡眠不足で、泣いて気が抜けてしまったのか呆然としている私に神城が何やら言っているけどももう何も頭に入ってこない。
促されながら立ち上がり抱えられるように歩き出す。
もう、どうでもよかった。
何を言っても人事は覆らない。
今はとにかく寝たい。
何もかも忘れて永遠に眠りにつきたい。
そんな後ろ暗い思いをしているのを知ってか知らずか神城は私を抱えながらすたすた歩き何か質問をしてぼーっとしている私のカバンを弄っている。
右手で私を抱えながら鞄を持ち左手で何かを探している。
そういえばこいつ左利きだった。
そんなことをのんきに考えながら何かを掴んだらしい左手が鞄から出てくる前に私の意識はどこか遠くへ飛んで行った。
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