恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
2.変わりはじめた2人の関係
~高崎碧斗side~

「碧斗!なんとか合格したよ!」

その日の夜。サッカーから帰ってきた俺の部屋に杏は嬉しそうに入ってきた。

「ありがとう。ほんとに…なんて言ったらいいか…助かった。」

今まで俺に向けたことのない…正式には小6以来向けたことのないはにかんだ笑顔で…かわいすぎて卒倒しそうになる俺。

「碧斗…サッカーまたやりはじめたの?」

俺のカバンから出して置いてあるスパイクを見つけたらしい。

「あーうん。ってかフットサル。週2回。水金かな。」

「クラブチーム?」

首を傾げて言う杏。
あざとくないそのあどけない表情はヤバイ。

「あー。まぁそんなとこ。クラスの奴がやってて…誘われたんだ。で、自分もハマっちまった。」

「へぇ?。碧斗は好きだね。サッカー。」

「そう?」

「だって昔からサッカーやってたら楽しそうだし。キラキラしてるっていうか…」

「え?」

キラキラ?…っておまえ…

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