恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
「そうかな?」
杏が不安そうに俺に視線を向けてる。
けど…
「今のおまえなら、もう女子たちに負けないだろ?」
「え?ほんと?」
「ああ。誰もいじめたりしねぇよ。おまえそんなかんじじゃねーもん。変わったし。」
「じゃあ。行こっかな。」
杏の不安そうな顔が緩んだ。
「早速あるから。週末。」
「じゃあ。行く!」
そして、そんな俺の考えは甘かったと…証明されることになるとは知らずに、俺はこのときは本気で喜んでいたんだ…。