恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
「碧斗!」

突然ガラッとカーテンが開いた。

「学校行きなさい!」

恵美子おばさんだ。

「は?こんなんで行けるかよ。今日は休むし。」

「ダメよ。ちゃんと行くの。杏ちゃんは大丈夫。それより、学校から帰ったら、杏ちゃんの着替え持って病院にもう一度泊まってあげて。母さん。夜勤明けたからこれから帰って用意しとくから。」

「は?ちょっと待てよ!」

「ダメよ。あなたは学生。将来の夢もある。そんなことで休んじゃダメ。杏ちゃんはもう大丈夫だから、大人に任せておきなさい。」

「ちっ…」

碧斗の舌打ち…
おばさんに勝てるわけないのだ。

「杏。じゃあ。また夜な!」

そういうと、ムスッとして、カーテンを出て行ってしまった。

おばさんは、そのあと私服に着替えてから、下着類と美味しそうなゼリーやプリンをコンビニで買ってきてくれて、優しく笑って帰って行った。

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