恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
「そうだね。それはそうだから…明日退院なんだったら、ちゃんと月曜日から学校きなよ。絶対このまま休んだりしちゃだめだし。」

まゆりはわたしの腕をパンっとたたいた。

「うん。ありがとう。二人とも。」

なんか涙がでてきた。

もしかしたら、碧斗のことでわけがわかんなくなってる自分の感情とか、明石くんにも謝んなきゃとか、2人のやさしさとかそんなんで頭がごちゃごちゃになったのかもしれないけど…

「バカ。泣かないでよ。こっちまで泣けてくんじゃん。」

「ちゃんと…はっきりさせるから…自分の気持ち…明石くんにも…ちゃんと伝えないとね…」

「うんうん。杏ちゃん。」

3人でちょっとだけ目尻にたまった涙…拭いてたら…

「入るぞ。」

碧斗の声がカーテンの向こうから響いた。
と思ったら、カーテンの隙間から超絶イケメン顔がぬっと顔を出した。

「よう。」

2人にちゃんと挨拶する碧斗。

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