恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
「じゃあ行くわね。わたしたち。」

ナミがまゆりを引っ張って立ち上がった。

「うん。ありがとう。ほんとに。」

「いえいえ。がんばんなよ。いろいろと。」

2人は手を振り帰って行った。


「持ってきてやったぞ。パジャマ。と、下着な。
これは俺見てねーから。母さんに絶対見るなって言われたし。」

「うん。」

碧斗の顔をマジマジと見てたら、碧斗がそれに気づいたみたいで、こっちを見た。

「んだよ?なんかついてる?」

碧斗と目が合う。
久々に碧斗をマジマジ見た気がした。

碧斗って…ほんとにイケメン…

「だからっ!なんだよ。照れんだろ?」

めずらしく顔を赤くしてる。

ふふっ…かわいい。碧斗…。

思わず笑みが漏れる。

「だからなんだって!なんかあんならいえよ。お前は明石と付き合うくせに俺に笑いかけてる場合じゃねーだろ?」

< 151 / 255 >

この作品をシェア

pagetop