恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
「へ?明石くんと…付き合う?って何?」

「いま、言ってたろ?明石に自分の気持ち伝えるって…」

あ、あれ。聞こえてたんだ…。

「ちがうよ。それは誤解だよ。
2人にね…明石くんがかわいそうだって言われたから…」

「え?」

碧斗はぽかんとしてる。

「けど…まだわたしもよくわからないことは確かだから…ちゃんとはっきりさせなきゃと思って言っただけだし…」

そう…明石くんへの気持ちはそれでもはっきりしてる…

明石くんは、いい人だけど…わたしにとっては友だちで…
碧斗とはちがう…

けど…碧斗へのこの想いがなんなのかは…まだわかんなくて…

「そう…か。」

「うん。だから、誤解しないで…」

「うん。悪い。早とちりだったな。」

碧斗はくるりと向きを変えると冷蔵庫を開けた。

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