恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
「まあな。金曜日はフットサル行かないつもりだし。家帰ったら俺が夕飯の材料買ってきてやるから、待ってろよ。」

「うん。助かる。」

「あと、来週から行くだろ?学校。」

「うん。行かなきゃ…だよね。」

「当たり前だ。俺が荷物持ってやるから。朝俺に合わせろ。んで、帰りは待ってろ。」

「いいの?」

「まあな。お前に中学でずっと持たせてたぶん、俺が助けねーとな。」

「え?碧斗…」

思わず碧斗の顔を見る。

「ひどかったって、思ってる…けど…」

「けど?」

なんだろう?碧斗がわたしを下僕扱いしてたことに理由があるんだろうか?

「いや…いいよ。昔のことは。とりあえず…頼れ。俺を。わかった?」

「うん。ありがとう。」

わたしはお礼を言うと、碧斗は宿題を始めたので、少しベッドの上でまどろんでいたら、お医者さんが回診にやってきて、異常なしで、看護師さんが体を拭いてくれると言うので、碧斗はしばらく外に出ていた。

< 154 / 255 >

この作品をシェア

pagetop