恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ！

「付き合うの？高崎と？」

「え？そんなの…なにも自分の気持ちわかんなくて、碧斗だってどうなのかわかんないし…なにもないよ！」

あわてて手をぶんぶん振るわたしに明石くんは笑った。

「ふうん。ま、いいや。俺は振られたってわけだな。でもまあクラスメイトだし…今までどおり普通でいいよ。」

「うん。ほんとに…ゴメンなさい。」

深々と頭を下げると、明石くんはまたヘラって笑って自席に戻って行った。