恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
そして、気もそぞろなまま…
そのまま…期末試験があって…
気づいたら、碧斗のおかげで赤点はまぬがれてて…なんとか…夏休みを迎えて…
それでわたしは…足もだいぶん良くなって…夏休みは週2回の部活以外はいろいろ暇しながら…ナミやまゆりと過ごしていた。
「ねぇ。もうすぐ花火大会あんじゃん?」
「あー。あれね。」
まゆりの家で今日も3人でお菓子作り。
ババロア挑戦中だ。
「いいなぁ。2人とも。一緒に行く人…いるし。」
思わず本音が漏れるわたし。
「思い切って、3人で行く?」
「え?」
まゆりが言った。
「あのさ。大智がその日サッカーの合宿なの。だからどっちみち無理なんだー。」
「行こうかな。なんか。思いっきりオシャレして…浴衣着て…行く?」
ナミが言ったら、なんだかわたしも行きたくなってきた。
「浴衣…着たいかも。」
「じゃさぁ…うちのお母さんの妹が美容師だから頼んでみるわ。ついでに浴衣レンタルも。」
「いいかも。」
決まりだ。
なんか、むしゃくしゃしてたし…思いっきり楽しもう!