恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!

今日は学校で部活の日。

今日は碧斗はこの前言ってた仲上さんの知り合いの医師と会うのだと言っていた。
今頃、仲上さんと…
そう思うだけでモヤモヤが激しくなる…。

そして、夜は花火大会。
碧斗には、ナミとまゆりと行くってことは話してて、「ふん。」と機嫌悪そうにうなづいていた。

部活帰りにそのまままゆりのおばさんの美容院に行って、浴衣に着替え、綺麗に髪型とメイクを施してもらった。

「まゆりもナミも、かわいい。」

思わず、うっとりしてしまう。
わたしも2人みたいにかわいくなれたらな…。

「杏もかわいいよ。」

2人はそう言ってくれるけど…
やっぱり自信のない自分はまだ奥にいて…

中学までの自分がときどきひょっこりと顔を出す。

ほんとはわたしこんなんじゃないんだ。。。
もっとだダサ子で地味子なんだよ。

碧斗になんて相手にされなくてあたりまえなんだよ。
って思ってしまう。

きっと碧斗には仲上さんみたいな才媛美女が似合う。
わたしなんてとなりにいても…おかしいだけだ…

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