恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!

3人で花火を見ながらそぞろ歩いた。
屋台の食べ物もこんなときはおいしい。

「あ、ナミちゃん。」

ナミのクラスの男子がこっちに向かって手を振った。
ナミも手をふりかえしている。

ちょうど3人いたし、なんとなく一緒に屋台をまわる。

こういうときはなんでか男女がペアになって歩くと決まっているみたいで、わたしの横にも男子がいる。

「白波瀬さんってさ、特進の高崎とはどういう関係なの?」

あ…やっぱりあまり知らない男子でもこんなこと言うってことは学校では噂になってるんだよね…。

「えっと…幼馴染。」

「あ、そうなんだ?けど高崎って特進の美女とできてんじゃないの?白波瀬さんならさ。ほかにも選び放題じゃん。」

あ…やっぱり碧斗的にはそっちと噂になるよね…
わたしなんて…身の程知らずな…ただの幼馴染…かぁ…

「そうかな。あんまりよく…わからないや…」

「そうだよ。白波瀬さんいいっていう男、多いよ。」

え?それはないよ…。

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