恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
杏は静かに、そして明確に、自分が今母親と週に何度か会っていること。
そして、母親の再婚相手のパティシエの瀬田さんの弟子として今通っていること。
将来、パティシエを目指したいことを告げた。

おじさんは…途中から目をつむって、聞いていた。
表情は全くよくわからなかった。

そして杏が全て話し終えたとき…
静かに目を開けた。

「杏。お母さんと、お父さんが離婚したときの話をしよう。」

マジかよ。
俺…席外した方がいいのか?

ちょっと躊躇していた俺だったけど…

「碧斗。お前も聞いてろ。いずれはお前にも関係する。」

と、俺をテーブルに座らせた。

は?関係する?ってなんだ?

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