恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
「え?杏?」

碧斗が赤くなってる。
かわいい…。

「おま…こんなことすんなって。反則だ。」

「ふふ。」

「ふふじゃねーし。バーカ。」

そして、碧斗は、わたしの頭をぐいっとひっぱってまたとっておきのキスをした。

「やめらんねーぞ。こんなんじゃ。」

「うん。だって…」


ほんとにほんとにとびっきりの1日になった。


わたしたちの長かった片想いはいま、実った。

碧斗とわたし。
ずっとずっと…一緒にこれからも人生歩んでく。


「杏。ほら。来いよ。」

手を差し出した碧斗にそっと手をそえる。

「もう暗くてわかんねーよ。してみたかったんだよな。恋人つなぎ。」
 
そして、ぎゅっと指をからめた。

「あったけーな。杏の手。」

「碧斗もね。」


この手を離さずにずっと…一緒にいたいなって…思う。

碧斗。幸せに…なろうね。

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