恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
「あと…今日の晩飯も。」

「え?おばさんは?」

夜勤かな?

「朝まで仕事だってよ。」

「ついでに明日の朝ごはんと弁当な。」

「え?ちょっ…」

いい人になったかもって思ったけど…
やっぱりわたしは碧斗の…下僕なんだろうか…?

「ごたごた言ってないではやく買って来いよ。おまえは俺の…」

やだ…聞きたくない…

わたしは咄嗟に耳を塞ぐと碧斗の部屋を走って出た。

そしてそれでも…碧斗に逆らえないわたしは…スーパーへ買い出しに行って晩御飯を作ってしまう。

しかも碧斗の好きなもの…

『晩ごはんできたよ。』

短いLINE。
そういえば碧斗にLINEしたの卒業式以来だ。

ずっと碧斗を避けてた自分。

碧斗の下僕が嫌で…

なのにまた自分からそこに飛び込んでいくようなこと…

やなのに…


ガラッとベランダが開いた。

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