恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
学校に着いて、そっと碧斗のクラス12組を見に行った。
見ると、2時間目体育!
そこしかない!

当たり障りのなさそうな真面目そうなメガネ男子に碧斗の席だけ聞いておくと、わたしは5組に戻った。

教室に戻るとまゆりが益川くんと明石くんといつものごとく話し込んでいる。

「おはよう。みんな。」

声をかけると、明石くんがむくれてる。
何かあったのかな?

「俺になんで残しといてくんなかったんだよー。わらび餅。」

ブスッとしてわたしの顔を見る明石くん。
あ。それ?

「え?あ…あー。うん。ごめん。」

「食べたかったし。」

「杏。ほんとに上手なんだから。」

まゆりがまた嬉しいことを言ってくれる。

「次作ったやつは俺食うし。」

「うん。じゃあ、明日のは、部活に持ってくよ。」

「なんだっけ?バナナケーキ?」

まゆりが益川くんを見る。

「益川もいる?」

「え?くれるんなら大歓迎。」

「わたしのでよかったらあげるよ。」

バナナケーキ…って言ってたな。そういえば。
どうせ、碧斗はバナナ嫌いだし。

「楽しみにしてる。」

ニコッの笑った明石くんは…やっぱりイケメンだった。

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