恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!


「ゴメン!あの…」

そのメガネ男子はキョロキョロとまわりを見回して自分以外にいないことに気づいて、自分の鼻を指差して

「僕?」

と言った。

「そう!あの、名前知らなくて…ごめんなさい。」

「昨日も来てたよね?」

「うん。ちょっとわけあって…理由は言えないんだけどね…これ…高崎碧斗の机の上に置いといてほしいなって…」

わたしは強引にメガネ男子のお腹に碧斗のお弁当袋を押し付けた。

「あー。いいけど。」

「ほんと?ありがとう。」

よかった。いい人で。

感謝のお辞儀をしつつわたしはその場を去った。

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