恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!

そしてそのまま電車に乗ったら、同じドアから、いつもの特進メガネ男子が乗ってきた。

「どうも。」

メガネ男子は頭を半分ほどペコっと下げてから、反対側のドアのところまで行き、もたれて立って参考書を広げてる。

「どうも。」

わたしもペコっと頭を下げる。

あれからかなりお世話になってるメガネ男子。
毎日のように碧斗のお弁当を頼んでるけど文句ひとつ言わずいつも届けてくれるいい人。

最近では、いつも同じ電車でだいたい来てることがわかったから、その時間に合わせてわたしも家を出て、駅を降りた時とかに探して渡すようにしてる。

わたしと碧斗の関係も詮索しないし、名前だって…

そうか…
わたしあの男子の名前…知らないや…

ふと気づくと、ナミが降りる駅。

「じゃ。また明日。」

ナミが降りていくと、メガネ男子くんも同じ駅で降りて行った。
あ、ナミと同じ駅なんだ…。
もしかして同中とか?かな?
< 50 / 255 >

この作品をシェア

pagetop