恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!


「ういーっす。」

ケーキができあがったころ、まゆりの家にやってきたのは明石くんと益川くん。

「いらっしゃーい。」

まゆりがうれしそうに益川くんを出迎える。

ナミとわたしはきょとんとして2人の来客をながめていた。

「ごめん。2人にはまだ言ってなくて。ケーキ3人じゃ食べきれないから呼んだの。」

まゆりの家は両親共働きで、さらに土日仕事のサービス業らしく、ゴールデンウィークは大忙しなので、誰も遅くまで帰ってこないらしい。

こういうときに2人を呼ぶっていう積極さはまゆりらしい。
益川くんに、きっとほんとにいつか告るんだと思う。

「2人は座っててー。もう出来てるから、あとは切り分けるだけだし。」

そしてケーキは切り分けられ、わたしたちは席についた。

なぜだか、わたしは明石くんのとなり。

「おいしそうなんだけど。」

明石くんが嬉しそうに、一口ほおばった。

「うん。うまい。」

おいしそうに食べるのでうれしくなる。
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