恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!
そして、高校生になった俺たち。

杏は俺の思惑通り綾川の普通科に合格した。危ないギリギリラインだったけど、なんとか特訓してやったおかげだ。
これで、また3年間、杏をそばに置ける…。

そう思って…完全に油断してた。

そのとき俺は迫田との別れ話に奔走していた。

俺が中学の間に付き合った迫田やその他の女達…
それは全部、杏のためだ。

いくら下僕だといいはったところで、杏と俺がいつも一緒にいるわけだから、杏に女達の怒りの矛先が向かうことは必至だった。

俺に気がある女達はこぞって俺の彼女になろうとした。
だから、つきあってやった。
それだけ。

付き合ったからといって手を繋ぐでもなく、ましてやキスとかそれ以上なんてするわけもない俺にしびれを切らせて女はそのうち機嫌が悪くなる。
そして、喧嘩して別れる。
そしたらまた他の女に告られて付き合う。
その繰り返しをしていただけ。

当たり前だ。
俺の体は全部杏のもんだ。
他の奴になんてくれてやるかっての。

最後につきあってた迫田ともそろそろ別れなきゃなんねぇ。
高校違うとこになるように仕向けて、もう会うこともないんだから、つきあってる必要なんてない。
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