恋するオオカミ〜不器用だけと一途なんだよ!


「今日は来なかったけど?」

1時間目のテストのために、動かない頭を懸命に動かそうと教科書とにらめっこしてたら、小笠原将輝(おがさわらまさき)が音もなくやってきて俺の前に立った。

「うっせえ。もう持ってくることもねぇーから安心しろ。」

結局集中できずに教科書を机の横に追いやって小笠原を見る。

「喧嘩でもした?」

「喧嘩っていうか…もう…いいんだよ。早く席戻れよ。来たぞ。先生。」

小笠原は教室の入り口を見て、ほんとに先生が入ってきたのを見て、席に戻っていく。

あーうぜえ。
集中できねー。

結局その日は一日中集中できずに放課後を迎えた。

放課後になると、また俺のとこには女が寄ってくる。

「ねぇ。高崎くん?勉強一緒にしない?」
だの…
「おいしいクレープ食べに行こ。」
だの…

あーうぜえ。

今日は笑顔で応対する気にもなれず、冷たくあしらって教室を出たとこだった。

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