番外編 冷徹皇太子の愛され妃
唇が離れた頃には夜着を抜き取られ、フィラーナの滑らかで白い肌は男の目の前に晒されていた。

彼女は思わず手で肌を覆う。何度も身体を重ねているのに、いまだにじっと見つめられることには慣れていない。

ウォルフレッドはその手を優しく取ると、ゆっくり開いていく。

「お前は本当にどこをあげても美しいな」

欲情に染まった男の視線に射抜かれて、フィラーナの身体が熱を帯び始める。

「愛している、フィラーナ。俺にはお前だけだ」

「私もよ、ウォル……。ずっと離さないで」




彼の大きな愛に包まれ、フィラーナはその晩も熱く甘く溶かされていくのだった。




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