雲上の姫
端の方のほうが人が少なく、意外と見えやすいかもしれないということで移動することにした




「見えた見えた!」



近くにいたエマがそう言ったのを初めとしてみんなが声をあげ始めた



そして私も見ることができた



最初に見えたのは陛下の姿



次にお妃様、そして王子様



心臓がドクンと音を立てる



そして王女様の姿が見えた



雲一つない青空と煌びやかな城、そして誰もが楽しげな平和なこの国が王女様の姿と合わさり、猛烈な頭の痛みと共に私は意識をなくした...




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