エリート弁護士は独占愛を刻み込む
「葵、こいつはこんな格好してても男なんだから、忘れちゃダメだよ。男が使った口紅とか使いたくないだろ。行くよ」
恭吾さんが私の手を掴んで椅子から立たせ、歩き出す。
「えー、でも口紅まだ塗ってない」
行くのを渋って立ち止まるが、彼は私の手を強く引いた。
「口紅くらい自分の持ってるよね?」
「そりゃあ持ってますけど……」
マドモアゼルの新色口紅試してみたいなあ。
私と彼のやり取りを見ていた晶さんが恭吾さんに向かってなにかを投げた。
恭吾さんはすぐに反応して受け取ると、手を広げる。
その手にあったのはマドモアゼルのクリスマスコスメの口紅。
「それ、新品だから恭ちゃんが塗ってあげれば?葵ちゃんにあげるわ。恭ちゃんて、意外に過保護だったのね」
ニヤリとする晶さんに恭吾さんは「お前は同僚でも襲うからな」とフッと笑って自分のオフィスに私を連れていく。
「もう恭吾さん、大丈夫ですよ。口紅くらい。晶さんは女性より女性らしいじゃないですか」
恭吾さんが私の手を掴んで椅子から立たせ、歩き出す。
「えー、でも口紅まだ塗ってない」
行くのを渋って立ち止まるが、彼は私の手を強く引いた。
「口紅くらい自分の持ってるよね?」
「そりゃあ持ってますけど……」
マドモアゼルの新色口紅試してみたいなあ。
私と彼のやり取りを見ていた晶さんが恭吾さんに向かってなにかを投げた。
恭吾さんはすぐに反応して受け取ると、手を広げる。
その手にあったのはマドモアゼルのクリスマスコスメの口紅。
「それ、新品だから恭ちゃんが塗ってあげれば?葵ちゃんにあげるわ。恭ちゃんて、意外に過保護だったのね」
ニヤリとする晶さんに恭吾さんは「お前は同僚でも襲うからな」とフッと笑って自分のオフィスに私を連れていく。
「もう恭吾さん、大丈夫ですよ。口紅くらい。晶さんは女性より女性らしいじゃないですか」