エリート弁護士は独占愛を刻み込む
彼が私を見てどこか謎めいた表情で言った。
「綺麗だ」
きっと口紅の色を褒めたのだろう……そう思うのに、心臓が大きくトクンとはねる。
まるで金縛りにあったかのようになにも言えずに恭吾さんを見つめていたら、正一さんが現れた。
「おはようございます……って、取り込み中でした?」
私と恭吾さんを見てあたふたする正一さんの声でハッと我に返った。
「違います!ちょっと今日寝坊してメイクする時間がなくて……それでその……」
慌てて言い訳するが言葉が続かないでいると、恭吾さんがすかさず正一さんに説明した。
「俺が口紅を塗ってあげたんだよ。一度塗ってみたくてね」
「ああ。なるほど。男ならそういう願望ありますよね。僕のキャラじゃ引かれますけど」
正一さんが自虐的にハハッと笑う。
いや、美形だからってなんでも許されるわけではない。
「綺麗だ」
きっと口紅の色を褒めたのだろう……そう思うのに、心臓が大きくトクンとはねる。
まるで金縛りにあったかのようになにも言えずに恭吾さんを見つめていたら、正一さんが現れた。
「おはようございます……って、取り込み中でした?」
私と恭吾さんを見てあたふたする正一さんの声でハッと我に返った。
「違います!ちょっと今日寝坊してメイクする時間がなくて……それでその……」
慌てて言い訳するが言葉が続かないでいると、恭吾さんがすかさず正一さんに説明した。
「俺が口紅を塗ってあげたんだよ。一度塗ってみたくてね」
「ああ。なるほど。男ならそういう願望ありますよね。僕のキャラじゃ引かれますけど」
正一さんが自虐的にハハッと笑う。
いや、美形だからってなんでも許されるわけではない。